そもそも意識とは何か?すべての物質は無意識であり、その内側には生命もない。人間には意識があるが、脳という物質が作り出す幻のようなものである。記憶は 物質の痕跡として脳に保管され、死とともに消え去るというのがこれまでの定説である。

記憶には学習、条件反射、過去の記憶という種類が存在する。記憶は数十年間も存続するが、神経系およびそこに存在する分子は動的であり変化し続ける。物質的 な代謝が行われ、変わり続ける中で、記憶はどのようにして脳に保管され続けるのか?

記憶は脳ではなく、外部に保管されている仮説

脳は記憶を保管する臓器ではなく、どこか外部の記憶領域にアクセスし、読み書きをするための機能を担っていると仮定すると、いろいろなことが上手く説明でき る(場合がある)。
 


では、外部記憶の場所はどこにあるのか?

ではその意味とは?

【参考文献】
Science Delusion, Rupert Sheldrake

とか
Wikiペディア
とか。

シェルドレイクさんとは、何度かメールのやりとりしたことあるんですが、新刊の『サイエンス・デリュージョン』を日本でも翻訳出版したいそうです。大手の出版社から商業出版が可能ならと言っていましたので、出版社さん連絡ください。私が翻訳やりますので。(*^_^*)

『サイエンス・デリュージョン』のあらすじ

Science Delusion(科学の欺瞞)とは、科学がすでに自然の真実・原理を理解しているという欺瞞です。19世紀以降、科学は物質至上主義、唯物論という信念、世界観、前提の上に立っていました。この信念が打破されれば科学は甦ると思います。『Science Delusion』では以下の10の誤った科学のドグマ(教義)を説明しています。この10の誤ったドグマが世界中で教育されています。

1)自然は機械、宇宙も機械、動植物も機械である。リチャード・ドーキンスによれば人間も機械仕掛けのロボットだというわけです。脳はコンピュータのようにプログラムされているというものです。

2
)物質に意識はない。宇宙全体は意識のない物質でできている。星も銀河も動植物もすべて意識はない。だからこの100年、心理学者や哲学者は人間には意識がないということを証明しようとしてきました。物質に意識がなくて初めて自然法則が成り立つというわけです。

3)自然法則はビッグ・バン以来変わらない。不変である。

4
)物質とエネルギーの総量は変わらない。

5)自然に目的はない。進化の方向に目的があるわけではない。

6)生物的な遺伝は物質に基いている。すべて遺伝形質は遺伝子という物質の中にある。

7)記憶は物質的な痕跡として脳の中にある。記憶は神経、タンパク質、脳の中にあり、その仕組みは誰もわからない。

8)意識は脳の中にある。意識の働きは脳の活動から生じ、それ以外ではない。

9
)ドグマ8)から生まれるもので、テレパシーのような超能力現象は不可能だ。思考も意図も離れている対象に影響を与えない、なぜなら心は脳の中にあるから。だから超能力というものはすべて幻想か幻だ。統計的に説明できず偶然や希望的観測・思考に過ぎない。

10)機械的な治療だけが有効。よって代替療法やセラピーは政府に無視されるべきである。たとえ代替療法で効果があると見えてもプラシーボ効果だ。

しかし自然のすべては集合、全体的な記憶を持っていて共鳴します。似たものは共鳴し合います。すべての種には集合的記憶があり、結晶にもあります。初めて合成された物質の結晶が持つ情報は他の結晶に伝わり、さらに他の結晶にも伝わり、それは証明されています。また、ロンドンでマウスに学習を施すと、世界の他の場所にいるマウスは同じことを学習する速度が速くなります。実際にそういうことが起きている証拠があります。それが私の「形態形成場」仮説です。すべて固定した法則ではなく、繰り返し行う習慣に基づいています。光の速度や重力も変わります。また、イメージは脳の中にあるのではなく、心の中に投影される。心は脳を超えて広がっており脳を超えたところで認知を行うのです。誰でも「見られている」という感覚、見られていると思う経験があり、実際その通りのことが起きます。星を見る時、私はその星に触れているのです。頭の中で起きているのではありません。このような問題は21世紀に研究する問題です。記憶や意識がどこにあるか、科学の最新のトピックです。

目次

1. 自然は機械的?
2. 物質とエネルギーの総量は変わらない?
3.
自然法則は一定?
4.
物質に意識はない?
5.
自然に目的はない?
6.
生物的な遺伝はすべて物質によるもの?
7. 記憶は物質的な痕跡として保存されている?
8.
心は脳の中にある?
9.
すべての超能力現象は幻?
10.
機械的な治療だけが有効?
11.
客観性という幻
12.
科学の未来